洞杉どうすぎ

魚津市南東部の毛勝三山を源として富山湾に注ぐ片貝川の上流部・南又谷の500~700m付近を中心に樹齢500年以上と推定される天然スギ(タテヤマスギ・アシウスギ)が群生している。これらの群生するスギの古木は、幹に空洞ができることから地元では洞杉と呼ばれている。洞杉の多くは、何本にも枝分かれしながら巨大な石や露出した岩の上に乗るような形で生育しており、スギ巨木とその他の樹木、着生シダ類などが個々に岩の周りに小さな植物社会(群落)を形成している。
 形状は独特で、雪の重みによって枝分かれした姿になったともいわれる一方、雪によって乾燥から守られたとも考えられており、群生する景観は特異なものである。
 環境省が2009~2010(平成21~22)年に全国で行った巨樹・巨木調査によると、最大の洞杉の幹周は1,560cm、樹種別の巨木「杉単体部門」において新潟県の将軍杉(幹周1,931cm)、鹿児島県の縄文杉(幹周1,610cm)に次ぐ大きさであった。
 2013(平成25)年「洞杉及び岩上植物群落」として魚津市の天然記念物に指定されている。
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みどころ

片貝川上流の東又谷と南又谷の分岐から南又谷へ入るとトイレのある南又谷駐車場がある。そこから約2.5km上流に洞杉の群生地があり、中には木道の観察路が設置されている。観察路を歩くと、最大洞杉をはじめ、スギの生命力の力強さと神秘を間近に感じることができる。
 また、同魚津市内にある魚津埋没林博物館では、「洞杉の記憶 魚津スギ物語」と題した映像を上映している。巨岩の上に生えた、不思議な形のスギ巨木・洞杉と日本一高所に生きるスギや海岸の埋没林ともつながる壮大なストーリーとして紹介している。
関連リンク 魚津市観光協会(WEBサイト)
参考文献 魚津市観光協会(WEBサイト)
洞杉群生地の案内板
『魚津市史自然編』魚津市
『とやま巨木探訪』泉治夫・内島宏和・林茂編 桂書房

2025年03月現在

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