西福寺
室町時代後期1534(天文3)年に開山芳室祖春大和尚によって開かれた。
本堂は唐様で、江戸時代の建立。江戸末期1857(安政4)年に当山の23世によって建てられた開山堂は本堂の左手にあり、雪を防ぐため覆い屋根がかけられているが、ケヤキづくり・茅葺きの堂々とした大屋根である。内部の三間四方の天井と欄間には、道元禅師が宗で猛虎に会った話が、極彩色の彫刻で全面飾られて、「越後の日光」の異称をもつ。これは石川雲蝶*の作で、約6年かけて1857(安政4)年に完成させたもの。
曹洞宗の名刹西福寺は、江戸時代すでに、その功績が評価されて、天皇家より菊桐紋を許されている。
本堂は唐様で、江戸時代の建立。江戸末期1857(安政4)年に当山の23世によって建てられた開山堂は本堂の左手にあり、雪を防ぐため覆い屋根がかけられているが、ケヤキづくり・茅葺きの堂々とした大屋根である。内部の三間四方の天井と欄間には、道元禅師が宗で猛虎に会った話が、極彩色の彫刻で全面飾られて、「越後の日光」の異称をもつ。これは石川雲蝶*の作で、約6年かけて1857(安政4)年に完成させたもの。
曹洞宗の名刹西福寺は、江戸時代すでに、その功績が評価されて、天皇家より菊桐紋を許されている。
みどころ
雲蝶が手掛けた彫刻・絵画・漆喰細工の数々が開山堂の天井一面に施された「道元禅師猛虎調伏の図」は、その華麗さ、豪華さから、「越後の日光」とよばれ、雲蝶は「越後のミケランジェロ」と称えられている。(溝尾 良隆)
補足情報
*石川雲蝶:1814(文化11)年、江戸・雑司ヶ谷に生まれる。江戸彫りの一流派・石川流の本流門人で、20代ですでに彫り物師として名を馳せた。越後入りしたのは30代前半のころ、法華宗総本山・本成寺の世話役だった内山又蔵との出会いに端を発する。越後三条を拠点に魚沼をはじめ近隣各地で創作活動を始める。新潟県内の雲蝶の作品は、西福寺をはじめ、永林寺、本成寺など11寺に及ぶ。
関連リンク | 曹洞宗 赤城山 西福寺(WEBサイト) |
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参考文献 |
曹洞宗 赤城山 西福寺(WEBサイト) 魚沼市観光オフィシャルサイト(一般社団法人魚沼市観光協会)(WEBサイト) 『新潟県の歴史散歩』山川出版、2009年 パンフレット「石川雲蝶」(一般社団法人魚沼市観光協会) |
2022年06月現在
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