村上大祭むらかみたいさい

江戸時代初期、1633(寛永10)年に藩主堀直竒(なおのり)が西奈弥(せなみ)羽黒神社社殿を城から見下ろすのは畏れ多いとして、臥牛山中腹から現地に遷座した際、その祝いとして町民が大八車に太鼓を積んで乗り回したのが始まりと言われる。祭りは3基の神輿に御神霊を奉って、荒馬14騎、稚児行列を先頭に町内を巡行する「お旅神事」だが、圧巻は19台のオシャギリ(屋台山車)。彫刻を施し、朱漆・黒漆・金箔など粋を凝らしたオシャギリの中には、200年以上のものもある。毎年、7月6日・7日に行われる。
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みどころ

村上大祭の前日、市街地を歩いたが、市民の祭りに対する熱意は尋常なものではなかった。(溝尾 良隆)
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補足情報

*見送り:各町内のオシャギリには、彫刻を施した見事な「見送り」がついている。