箱根神社はこねじんじゃ

奈良時代の757(天平宝字元)年箱根山に入峰修行中の万巻上人が、箱根大神の御神託により芦ノ湖畔の現在地に鎮斎された古大社。
 鎌倉期、源頼朝は深く当社を信仰し、二所詣の風儀を生み、以来、執権・北条氏や戦国武将の徳川家康等、武家による崇敬の篤い社として、また修験の霊場として栄えた。
 近世、箱根道の整備と共に庶民信仰の聖地となり、開運厄除・心願成就(勝運守護)・交通(道中)安全に御神徳の高い神様として、箱根山信仰はいっそう盛んになった。
 また、末社の九頭龍神社(新宮・本宮)は、開運隆盛はもとより、金運守護・商売繁盛・縁結びの神様として篤い信仰を受け、特に13日に本宮で行われる月次祭には、全国各地より多くの参詣者が訪れる。
 湖上の鳥居は、上皇陛下の立太子礼と日本の独立(サンフランシスコ平和条約締結)を記念して1952(昭和27)年に建立された。
 1964(昭和39)年に、箱根神社御鎮座1200年と東京オリンピック開催を奉祝記念し、「平和」の扁額が掲げられた。揮毫は、講和条約の全権特命大使として調印した吉田茂*元首相の真筆になるもので、それ以来「平和の鳥居」と親しまれている。
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みどころ

境内は樹齢600年を超える老杉等、豊かな自然に囲まれ、荘厳な雰囲気に包まれている。
 芦ノ湖畔に立つ「平和の鳥居」は、赤い鳥居が湖面に映えて美しく、箱根を代表する景観の一つとなっている。平和の鳥居から芦ノ湖を見渡せば、深い山と湖に囲まれて、箱根に宿る力を感じられるかもしれない。
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補足情報

*ヒメシャラの純林:境内の裏山には県指定天然記念物のヒメシャラの純林が広がる。ヒメシャラは、サルスベリに似たツバキ科の植物で、箱根山は自生のほぼ東北限にあたる。神社裏山のものは120本あまりの純林を形成しており、6月末から7月初めにかけて2cmくらいの白い花をつける。
*吉田茂:1878~1967年。戦後日本を代表する政治家。戦前には外務官僚として諸外国での領事、書記官、大使などを歴任、戦後は通算5期(6年2ヶ月)にわたって内閣総理大臣を務めた。
関連リンク 箱根神社(WEBサイト)
参考文献 箱根神社(WEBサイト)
『世界大百科事典』平凡社
『国史大辞典』吉川弘文館
『日本歴史地名体系』平凡社

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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