石垣山城いしがきやまじょう

一夜城は伝説の話。実際は1590(天正18)年、豊臣秀吉が水陸15~16万の大軍を率いて小田原北条氏を包囲し、その本営としてこの地に、関東初の総石垣の城を築いた。建設には約4万人が動員され、82日間を費やした。石積みは近江の穴太衆(あのうしゅう)による野面積(のづらつみ)で、長期戦に備えた本格的な城構えであった。公園面積は約5.8ha。
 最も高い標高262.7mのところに天守台がある。周辺は本丸(本城曲輪)で面積約7,500m2で、最も広い面積を有する曲輪である。ここからの市内の眺望がすばらしく、展望台が整備されている。
 JR早川駅から石垣山農道を経て徒歩約50分。車を利用すれば、駐車場から整備された園路をたどり南曲輪にすぐに接することができる。さらに西曲輪から本丸跡へ、あるいは井戸曲輪を眺めながら二の丸跡をたどり、本丸跡へ達する。当時のままの石垣や井戸曲輪などが現在も残る。この地は、国立公園区域、国指定史跡に指定されていることもあり、現在も整備が進められている。
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みどころ

国立公園区域であり、国指定史跡の関係から、よく整備されている。現在も整備中である。
 よく知られた伝説の一夜城を確かめる点からも、訪れる意味がある場所である。秀吉の気分になり、ここから小田原城、小田原城下を眺めるのも一興である。(溝尾 良隆)
関連リンク 小田原市(WEBサイト)
参考文献 小田原市(WEBサイト)

2020年04月現在

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