大山おおやま

丹沢山地南東端にあるピラミッド状の山で、高さは1,252m、相模平野や武蔵野台地からその姿を望むことができる。別名「雨降山」と呼ばれ、雨乞いに霊験があるとされる。古くから有名な山岳信仰の山で、今も先達を先頭に白い行衣の信者たちが「さんげ さんげ 六根清浄」と唱えながら山頂をめざす光景が見られる。
 山頂に阿夫利神社本社、中腹に下社・大山寺・二重滝などがあり、麓から下社まではケーブルカーが通じている。
 山頂からの眺望は雄大で、相模湾に浮かぶ江の島や遠く大島、三浦・房総半島を望み、西は丹沢の山脈を越えて箱根の連山や富士山を見渡せる。
 麓の大山川沿いには門前町があり、こま参道の両側にみやげ物店や食堂、旅館を兼ねる先導師の家が軒を並べ、豆腐・コマ・木刀・キャラブキなどの名物を商い、独特の雰囲気を漂わせている。
 植物は、羊歯類、顕花植物を合わせて約900種といわれ、オオヤマシロガネソウ・ポリポチアム・オオヤマンなど独特のものが多い。二重滝付近から見晴台へかけての一帯はモミの原生林で、県の天然記念物となっている。野鳥は下社付近に生息するブッポウソウをはじめ、約40種が記録されている。
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みどころ

独立峰でピラミッド型の美しい形を有し、相模平野の範囲内であればどこからでも眺めることができる。一方、山頂からは東方向に相模平野、江の島、三浦半島、房総半島を見下ろし、西方向には富士山、箱根連山などを眺めることができる。
 麓の門前町も特徴的で、こま参道は特に上りが大変だが、のぼりきったあとの爽快感は格別である。また、参道にはところどころに名産品であるコマが描かれたタイルが設置されていたり、大山に関するクイズが展開されていたりするなど、疲労感を和らげるような工夫が施されている。(牧野 博明)

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