浅草花やしきあさくさはなやしき

江戸時代末期、1853(嘉永6)年に開園した日本最古の遊園地。つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分、東京メトロ・都営地下鉄・東武スカイツリーライン浅草駅より徒歩10分に位置し、浅草寺の北西、花やしき通りに面する。
 5,800m2の敷地内に、「ローラーコースター」や「メリーゴーランド」、園内を空飛ぶ海賊船で回る「スカイシップ」、水の上を優雅に周遊する「スワン」などのほか、「お化け屋敷」、見た目と動きのギャップが激しい「リトルスター」など、約20種類のアトラクション*や飲食店舗が所狭しと立ち並ぶ。
 開園当初は、造園士の森田六三郎により牡丹と菊細工を主とした花園(かえん)としてスタート。明治、大正には動物などを見世物とし人気を博したが、震災や戦禍により閉園を余儀なくされた時代を経て、遊園地として再建。1953(昭和28)年に日本で現存する最古のローラーコースターが導入されるなど日本における遊園地の草創期を築いてきた。
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みどころ

「江戸時代に開設された」との記録が残り、日本における遊園地の先駆けとされる。1953(昭和28)年に導入されたローラーコースターは70年を超えた今でも稼働中。最高時速42kmで、コース内にある民家へ突っ込み「お茶の間」をすり抜ける演出が特徴で、独特のスリルが味わえる。ローラーコースターのほか、メリーゴーランドやお化け屋敷などはレトロ感があり、「懐かしさ」を感じられる「ホッ」とする遊園地である。子ども連れや孫連れには満足度の高い施設である。
 周辺には浅草寺や浅草仲見世道り飲食店街、ホッピー通りなどがあるため、大人にとっては懐かしさだけではない楽しみも満載だ。
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補足情報

*アトラクションのなかでも、1960(昭和35)年に設置された高さ約40mの「人工衛星塔(その後、Beeタワーに改称)」は50年超にわたりシンボルとして親しまれていたが、2016(平成28)年に営業を終了。跡地には、2019(平成31)年に多目的ホール「浅草花劇場(あさくさかげきじょう)」がオープンした。

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