国会議事堂
東京メトロ「国会議事堂前」駅から徒歩5分。東京メトロ永田町駅や溜池山王駅からも徒歩10分圏内。皇居の南西にそびえる白亜の重厚な建物で、日本の議会政治の殿堂である。国会議事堂は1890(明治23)年、第1回帝国議会のために、内幸町に仮議事堂として建設された。焼失と再建をくり返しながらも、46年間、木造の仮議事堂を使用した後、1936(昭和11)年に現在の場所に新議事堂が完成、移転した。建物は2回にわたる設計の原案公募のうち、第2回目の応募作品の中から原案を得て、臨時議院建築局が設計。全国から職人や芸術家ら匠が集められ、ドアノブと郵便投函筒、中央広場のステンドグラス以外、桜・御影石などすべてが純国産材で建設された。1920(大正9)年に着工、17年の歳月と、総工費約2,580万円(当時の金額)をかけて完成。1936(昭和11)年12月の第70国会から使用されている。延床面積約5万3,464m2、正面の長さ約206m、高さ約21m、中央塔の高さ約65.5m。衆議院と参議院からなり、両院の広さはともに約744m2。中央玄関を入ったところにある中央広間には、憲政に貢献のあった伊藤博文、大隈重信、板垣退助3氏の銅像がある。ちなみにこの中央玄関は、通常は閉ざされており、国会開会式に天皇陛下を迎える際と、衆議院議員総選挙または参議院議員普通選挙後の国会召集日に議員が登院するとき、そして外国元首訪問の時のみ開かれる。国会議事堂の正面、イチョウ並木の通りをはさんだ両側に前庭(ぜんてい)*がある。国会議事堂の見学*は手軽にできるので、お勧めしたい。しかし、足腰にハンディのある方には、3階までの上り下りの階段がかなり厳しい。

みどころ
天井高32mの中央玄関のステンドグラスをはじめ、30種類以上の大理石を用いた内装は、じつに華麗である。
正門を入って左右にある前庭の遊歩道の両側には、都道府県木が並んでいる。これは1970(昭和45)年の議会開設80周年を記念して贈られたもので、各都道府県の木が何であるか見ながら行くのは楽しい。
正門を入って左右にある前庭の遊歩道の両側には、都道府県木が並んでいる。これは1970(昭和45)年の議会開設80周年を記念して贈られたもので、各都道府県の木が何であるか見ながら行くのは楽しい。

補足情報
*前庭:国会議事堂の正面向かい、右手が北庭で洋式庭園、左手南庭は日本庭園になっている。北庭には、時計塔や噴水や花壇とともにハナミズキの樹がある。1912年(明治45年)に当時の東京市長であった尾崎行雄が日米親善の証として桜を贈ったお礼に、米国から贈られたハナミズキである。1960年(昭和35年)に建てられた憲政記念館のハナミズキは、 あらためて米国から寄贈され、会館の竣工と同時に植樹された。 ハナミズキの花が咲く4月中旬から5月上旬にかけては見事な花を見せる。
*国会議事堂の見学:<衆議院の参観(見学)>平日は8時~17時(受付は衆議院参観受付へ、16時まで)、土日祝日は午前・午後それぞれ3回(受付は衆議院面会受付所参観窓口へ)。団体は事前申込みが必要。参観できない期間もあるため、事前確認が必要。
<参議院の参観(見学)>直接行って申し込めるが、10名以上の団体の場合は、事前予約が必要。平日の9時~16時の毎正時(9時、10時・・・)にガイドは開始されるが、荷物検査などがあるので、20分くらい前に着いているとよい。受付は、参議院参観受付・入口(参議院西通用門横)。
*国会議事堂の見学:<衆議院の参観(見学)>平日は8時~17時(受付は衆議院参観受付へ、16時まで)、土日祝日は午前・午後それぞれ3回(受付は衆議院面会受付所参観窓口へ)。団体は事前申込みが必要。参観できない期間もあるため、事前確認が必要。
<参議院の参観(見学)>直接行って申し込めるが、10名以上の団体の場合は、事前予約が必要。平日の9時~16時の毎正時(9時、10時・・・)にガイドは開始されるが、荷物検査などがあるので、20分くらい前に着いているとよい。受付は、参議院参観受付・入口(参議院西通用門横)。
関連リンク | 衆議院(WEBサイト) |
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参考文献 |
衆議院(WEBサイト) 参議院(WEBサイト) |
2025年06月現在
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