万座温泉まんざおんせん

草津白根山と万座山との谷間にある標高1,800mの温泉。ツガ・ダケカンバの原生林に囲まれ、静かな高原保養地といった趣で、温泉街の雰囲気はない。志賀・草津・長野・軽井沢とは国道・有料道路で結ばれている。
 土器をはじめとする出土品から、弥生時代にはこの地に人の住居があったと推測されている。温泉としての記録は古く*、1560年代に温泉としての記録が残っている。1870(明治3)年前後には初の宿泊施設が建設され、その後1930(昭和5)年ころには多くの温泉旅館で繁栄した。
 温泉は80度の酸性硫黄泉。日本屈指の硫黄含有量と白濁、黄濁した湯が特徴。源泉は湯畑を中心に20か所を数え、豊富な湧出量(1日540万リットル)を誇る。
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みどころ

夏でも冷涼で快適な気候にあって、高山性の景観・植生と、豊富な湯量を誇る温泉や火山性の荒々しい風景、源泉湯けむりの景観との対比が特徴。硫黄泉の硫黄の香りは、温泉好きな人にはたまらない魅力である。
 宿泊施設が密集せず点在しているため、各宿泊施設の露天風呂からは様々な山岳景観が楽しめる。冬は豪雪地域でもあり、凍り付く気温の中で真っ白な山々の雪見風呂も体験できる。(林 清)
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補足情報

*平安時代、坂上田村麻呂が万座温泉で鬼退治をしたという伝説がある。
関連リンク 万座温泉観光協会(WEBサイト)
参考文献 万座温泉観光協会(WEBサイト)
パンフレット「万座温泉」(万座温泉観光協会)

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。