木賊温泉
会津鉄道会津高原尾瀬口駅から桧枝岐方面に向かい約30km、西根川の渓谷に数軒の宿泊施設*と共同浴場がある。標高は900mほどあり、湯治のほか渓流釣り、登山基地として利用されている。
共同浴場の露天「岩風呂」*は、道路面から急坂の小道を西根川の渓流に下った河原にへばりつくようにある。湯船は2つあり、大きな岩盤をくり抜いて造ったもので、湯船の底の岩石の間から温泉が自噴している。
開湯については、約1000年前*に発見されたとも言われるが定かではない。また、木賊(とくさ)温泉の名は、シダに分類されるトクサの群生がみられたことに由来すると伝えられている。泉質は単純硫黄泉、泉温は45℃。
共同浴場の露天「岩風呂」*は、道路面から急坂の小道を西根川の渓流に下った河原にへばりつくようにある。湯船は2つあり、大きな岩盤をくり抜いて造ったもので、湯船の底の岩石の間から温泉が自噴している。
開湯については、約1000年前*に発見されたとも言われるが定かではない。また、木賊(とくさ)温泉の名は、シダに分類されるトクサの群生がみられたことに由来すると伝えられている。泉質は単純硫黄泉、泉温は45℃。
みどころ
露天の「岩風呂」のすぐ脇を渓流が流れ、自然に囲まれ開放感にあふれる。温泉は岩の湯船の底からプクプクと湧き出し、硫黄の臭いがほのかにする。まさに野趣そのものの岩風呂といえよう。江戸後期の『新編会津風土記』にも「巌ヲ穿テ湯槽トス温泉其間ヨリ湧出ツヨク癬瘡ニ功アリトテ來リ浴スル者多シ」と記している。
補足情報
*宿泊施設:共同浴場の岩風呂と同様、渓流沿いに岩風呂を持つ旅館もあるが、休業中の場合もあるので事前の確認が必要。
*岩風呂:混浴(有料)。建屋・女子専用脱衣室は、令和3(2021)年10月に再建。
*1000年前:明治後期に出版された『南会津郡案内誌』によると、高倉宮の近従、橘諸高と諸康はこの地で「病氣となり木賊温泉に入浴治療せしも遂に空しくなりぬ。時は治承四(1180)年十二月十五日なりき」と言い伝えられているという。1886(明治19)年に発行された『日本鉱泉誌』では発見は1166(治暦2)年とされ「泉ハ川岸ナル湯槽底ヨリ湧出シテ浴室ニ通ズ」として「道路ハ岩石多ク来往殊ニ便ナラズ」と秘湯であったことが記されている。
*岩風呂:混浴(有料)。建屋・女子専用脱衣室は、令和3(2021)年10月に再建。
*1000年前:明治後期に出版された『南会津郡案内誌』によると、高倉宮の近従、橘諸高と諸康はこの地で「病氣となり木賊温泉に入浴治療せしも遂に空しくなりぬ。時は治承四(1180)年十二月十五日なりき」と言い伝えられているという。1886(明治19)年に発行された『日本鉱泉誌』では発見は1166(治暦2)年とされ「泉ハ川岸ナル湯槽底ヨリ湧出シテ浴室ニ通ズ」として「道路ハ岩石多ク来往殊ニ便ナラズ」と秘湯であったことが記されている。
関連リンク | 南会津町(南会津町観光物産協会 )(WEBサイト) |
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参考文献 |
南会津町(南会津町観光物産協会 )(WEBサイト) 『新編会津風土記 第35-47』会津藩地誌局 万翠堂 国立国会図書館デジタルコレクション 『南会津郡案内誌』福島県南会津郡農会 国立国会図書館デジタルコレクション 『日本鉱泉誌』内務省衛生局 報行社 国立国会図書館デジタルコレクション |
2023年08月現在
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