湯沢の七夕絵どうろうゆざわのたなばたえどうろう

例年8月5、6、7日に七夕行事として、湯沢市内の市役所通りや柳町、大町、ジークブルガー通りなどの商店街に大小百数十基ほどの絵どうろうや青竹に短冊や吹き流し等が飾りつけられる。美人画・武者絵・風俗画などを題材に応募した市民*1が中心となって絵筆を揮っている。
 この行事の起源は、江戸時代中期の1702(元禄15)年に当地を支配していた佐竹南家7代の佐竹義安に京都から輿入れした関白鷹司兼煕の姫が都を偲び五色の短冊に思いを託し青竹に飾りつけたのが始まりとされる。明治中期に仙台から移り住んだ野口栄吉によって竹に五色の短冊を飾り付けた絵どうろうを下げる工夫が行われ、大正初期には湯沢にも電気が通じ、絵どうろうに灯りが点もるようになったという。昭和初期には世相や風刺を取り入れた「地口燈籠」も登場した。第2次世界大戦で一時中断したが、1949(昭和24)年に復活し、時代に合わせながら現在の行事の形式になった。
 現在は、絵どうろうまつりコンクール*2、七夕おどり、七夕ちょうちん行列(湯沢城址散策)、湯沢南家佐竹太鼓演奏会などのイベントも開催している。
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みどころ

一番のみどころは、開催中の3日間の夜、午後7時30~午後8時の間、柳町商店街のアーケード照明を消され、通りに展示されている絵どうろうの明かりが夜の闇に浮かび上がる様は、なんといっても幻想的。音の少ない、静かな行事だが、それがまた、絵どうろうの美しさを際立たせる。
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補足情報

*1 応募した市民:戦後、伝統を継承していくため、「絵どうろう保存会」が設立し、市民向けの講習会などを開催している。例年、40人前後の保存会メンバーや応募した市民が「絵どうろう」の制作に参加している。縦六尺(約1.8m)、横四尺(約1.2m)の紙に木炭でデッサン、下塗りの後、染料とロウで着色して、2枚一組で仕上げる。
*2 絵どうろうまつりコンクール:大小百数十基の絵どうろう・七夕の飾り付けを対象に審査が行われる。
関連リンク 七夕絵どうろうまつり2023(湯沢市観光物産協会)(WEBサイト)
参考文献 七夕絵どうろうまつり2023(湯沢市観光物産協会)(WEBサイト)
Radipal Diary(ABS秋田放送)(Webサイト)
『あきた』(通巻183号)秋田県広報協会
『あきた』(通巻207号)秋田県広報協会
『あきた』(通巻230号)秋田県広報協会

2023年06月現在

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