円通院
瑞巌寺の西隣にある伊達光宗*の廟所。別名バラの寺*ともいう。小堀遠州作ともいわれる庭の一番奥まったところに、三慧殿という御霊屋が立つ。廟は1646(正保3)年の建立。素朴造りで3間四方、宝形造り本瓦葺きで、内部に家形厨子が安置され、馬上に束帯姿の光宗像が納まる。
みどころ
入ってすぐ左手に石庭「天の庭」と「地の庭」がある。「天の庭」は須弥山(しゅみせん)を中心に松島湾に実在する七福神の島を表している。「地の庭」は人生を表している。天と地には天水橋がかかる。境内のほとんどは苔でおおわれ、杉林、モミジ、山野草で構成され、小堀遠州の庭、禅林瞑想の庭があり、その一角に厨子に描かれているバラ、アカンサス、ガーベラなどをモチーフにしたバラの庭「白華峰西洋の庭」がある。厨子の装飾には、当時にはめずらしいローマを象徴するバラ、フィレンツェを象徴する水仙やトランプのハート、スペード、クロ―バー、ダイヤ形の洋風の装飾が施されている。
補足情報
*伊達光宗:伊達2代藩主忠宗の次男。文武に優れ、俊傑の誉れが高かったが、19歳で死去。死因には諸説あり、徳川幕府の外様大名牽制のため、毒殺されたともいわれる。
*バラの寺:支倉常長が持ち帰ったローマを象徴する洋バラが、三慧殿の厨子に丹念に描かれている。さらにバラをモチーフにしたバロック的なバラの庭「白華峰西洋の庭」が造られている。別名、バラの寺と言われる所以である。
*バラの寺:支倉常長が持ち帰ったローマを象徴する洋バラが、三慧殿の厨子に丹念に描かれている。さらにバラをモチーフにしたバロック的なバラの庭「白華峰西洋の庭」が造られている。別名、バラの寺と言われる所以である。
関連リンク | 臨済宗妙心寺派 円通院(WEBサイト) |
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参考文献 |
臨済宗妙心寺派 円通院(WEBサイト) 宮城まるごと*探訪(公益社団法人 宮城県観光連盟)(WEBサイト) 旅東北(⼀般社団法⼈東北観光推進機構)(WEBサイト) 『宮城県の歴史散歩』宮城県高等学校社会科(地理歴史科・公民科)教育研究会歴史部会=編 山川出版社 |
2023年09月現在
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