村田の町並みむらたのまちなみ

JR東北本線大河原駅から約9km。宮城県南部に位置する村田町は、江戸時代、江戸から仙台へむかう奥州街道と、仙台から山形へ抜ける笹谷街道とを結ぶ、羽前街道の脇往還の宿場として賑わいを見せた。
 村田商人は、仙台藩内で栽培された紅花や藍を仙南地方で買い集め、上方や江戸に運んでいた。買い集めた紅花は山形の最上紅花に対して、奥州仙台紅花と呼ばれた。その集荷・運搬の中心になったのが村田の商人である。毎年400駄(1駄は約12kg)ほどの紅花が出荷され、取引高は現在の約30億円にも及んだといわれる。また商取引を通して、村田には上方からさまざまな文化がもたらされた。
 村田町中心部には、村田の豪商たちに江戸末期から大正前期に建てられた商家が20軒以上残されている。2014(平成26)年、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に指定された。代表的な紅花商人の一人であった大沼正七の屋敷が、「村田商人やましょう記念館」として公開されている。
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みどころ

村田町は蔵が並び立つ町並みから「小京都」とも呼ばれている。通りの両側に短冊形の地割が整然と並び、店蔵と表門が一対になっている建築が特徴で、往時の栄華を垣間見ることができる。
関連リンク 村田町(WEBサイト)
参考文献 村田町(WEBサイト)
『村田 蔵の町並み町歩きガイド』パンフレット 村田町

2025年07月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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