東北歴史博物館とうほくれきしはくぶつかん

JR東北本線国府多賀城駅の南隣にある。1999(平成11)年、宮城県だけでなく東北地方の歴史文化を学び、世界に発信することを目的に、東北歴史資料館を発展させた県立博物館として開館した。
 1階の総合展示室では、旧石器時代から近現代までの東北の歴史を、時代別に9つのコーナーに分けて展示。仙台湾の貝塚や多賀城跡出土品が充実している。さらに詳細コーナーを設け、東北地方の特徴をよく示すテーマについて展示を行っている。3階のこども歴史館では、火おこし・編布(あんぎん)などの体験を通して歴史を学ぶワークテーブルや、東北地方の歴史的な出来事を紹介する映像や、東北の災害の歴史、防災に関する映像を見ることができるインタラクティブシアターで学ぶことができる。図書情報室では東北地方の市町村史誌が集められていて、自由に利用できる。
 屋外には、江戸時代中期の民家を移築・復元した今野家住宅がある。
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みどころ

東北全域の歴史資料に関する情報センターを目指すとともに、東北の歴史や文化を楽しみながら体感できる博物館を目指した展示や体験イベント等を行っている。昔懐かしい昭和の雑貨屋や国宝である中尊寺金色堂の陣柱を復元した展示など、貴重な展示物を間近で見ることができる。また、立地である多賀城の史跡についても館内で詳しく紹介している。
 隣接する多賀城政庁跡までは徒歩約10分、多賀城廃寺跡は徒歩約5分の好位置にある。館内周辺や本館から多賀城跡まで続く遊歩道を、季節によって変化する景色を眺めながら散策するのも楽しい。東北歴史博物館に立ち寄る際には、ぜひこちらも訪れてみたい。

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