ビール園のビールとジンギスカンびーるえんのびーるとじんぎすかん

JR札幌駅の東約1.5km、札幌駅北口から路線バスで10分程度でサッポロビール園まで到達できる。
 サッポロビール敷地内のビール博物館とサッポロビール園の各種レストランに加え、周辺の大型ショッピングセンターと野球の屋内練習所を含めて全体でサッポロガーデンパークと地元では称している。
 ビール博物館は明治のレンガ建築で、前身はビール開拓使記念館。ビールの歴史と科学をテーマに展示され、直径6.1mの煮沸釜や、明治期からのサッポロビールのポスターなどが展示されている。自由見学ができるが案内人によるプレミアムツアーもあり、ビールの試飲(有料)もできる。
 ビール園内のレストランは4か所あり、ビール博物館と続きの建物の開拓使館、ポプラ館、ライラック、ガーデングリルと、それぞれ特徴がある。開拓使館の2・3階はケッセルホールと名付けられており、ビールの大きな仕込み釜のケッセルがオブジェとしてホール内に展示されており、雰囲気を高める役割をしている。
 ジンギスカンは北海道を代表する肉と野菜料理で、ジンギスカンの肉だけでなく肉汁を吸った野菜もたっぷり食べられる。札幌などには行列のできるジンギスカン専門店もあるが、北海道の人々は自分たちで料理して食べることが多い。家でも食べるが、屋外で鉄板やホットプレートを囲んでジンギスカンを楽しむことも多い。
 ジンギスカンの元祖といえば「松尾ジンギスカン」。本店は発祥の地、滝川市。このほか札幌市内や千歳、東京にも店舗を構えている。1956(昭和31)年に特性だれに羊肉を漬け込む製法が好評で全道に広まり、現在は本州でも購入することができる。
#

みどころ

サッポロビール博物館とサッポロビール園開拓使館は、明治時代の貴重な建造物で赤レンガに蔦のからまる美しい建物。紅葉時には蔦が真っ赤に輝き美しい。
 ビール園入り口にあるサッポロビール博物館で札幌でのビールの歴史、サッポロビールへと引き継がれた歴史が学べる。ビールで酔う前にまずこの博物館を見学してからビールで乾杯、ジンギスカン料理をたらふく楽しむこととしたい。
 最近は、札幌中心街でもジンギスカンとビールを楽しめる店が多くなり、マトンではなくラムを売りものにしているところが多い。サッポロビール園でもフレッシュなラムを食べることができるが、昔懐かしい丸い形の薄い冷凍肉も置いてあり「トラディショナル」の名で注文できるのでお試しあれ。