札幌市円山動物園さっぽろしまるやまどうぶつえん

札幌駅の南西部の円山公園内にあり、地下鉄東西線円山公園駅からバス約5分で動物園前下車。敷地面積22万4,780m2とスケールの大きさでは北海道で最大である。約150種、750点もの動物を飼育する。
 戦後の1950(昭和25)年、札幌市は上野動物園(東京)から移動動物園を招き会場の円山坂下グラウンドで開催、空前の人出で賑わい、人々は動物達に夢中になったという。この移動動物園の大成功を受けて、「札幌市に動物園を」という声が急速に高まり、1951(昭和26)年のこどもの日に北海道では初めての動物園として開園した。当時はヒグマ、エゾシカ、オオワシの3種だけだった。その後、動物の充実と施設の整備が図られ、1974(昭和49)年には当時の札幌の総人口に匹敵する約120万人もの入園者が訪れたという。
 円山動物園周辺には、円山原始林や円山球場、円山競技場などがあり、円山公園全体で桜名所になっている。
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みどころ

新しい動物舎が次々とオープンしており、2018(平成30)年オープンのホッキョクグマ館では水中トンネルがありホッキョクグマとアザラシのプールは分かれているものの、まるで一緒に泳いでいるように見ることができ、工夫した展示である。2019(平成31)年オープンのゾウ舎では屋内・屋外合わせて約5,200m2と日本最大級で、ゾウが活発に動き回れるよう様々な工夫をしている。2023(令和5)年8月に誕生した仔を含め5頭のアジアゾウを飼育展示。2024年春には「オランウータンとボルネオの森」がオープン予定。
 飼育員による動物の生態等の詳しい解説などを聞くことのできるイベント「円山ZOOガイド」が行われている。動物たちの行動を間近で見ながら解説を聞くため、興味や理解が増すので参加をお勧めする。
 動物園の東側は円山原始林(国の天然記念物)の深い緑である。自然の中の動物園として雰囲気が醸し出されて気持ちよく、札幌市民の憩いの場となっている。また動物園の北東には北海道神宮があり、緑の中の散策も楽しむことができる。
関連リンク 札幌市円山動物園(WEBサイト)
参考文献 札幌市円山動物園(WEBサイト)
北海道の動物園・水族館(彩人工房)(WEBサイト)
『るるぶ 札幌』」JTBパブリッシング
『全国博物館総覧』公益財団法人日本博物館協会

2023年12月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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