清水町は、県東部、伊豆半島の付け根に位置している。東は三島市、南から西は沼津市、北は長泉町に接する。
 国道1号と三島バイパスが通じ、三島市の延長市街地となっている。
 西に黄瀬川、南に狩野川が流れるほか、町の中央部には東洋一の湧水量を誇る柿田川が国道1号線沿いから湧き出し、狩野川に合流している。南西部の徳倉山地をのぞいてほぼ平坦な地形で、田方平野の一部。
 1963年(昭和38)町制施行。かつて泉郷といわれ、湧水による水資源が豊富。上下水道や工場用水などに利用されている。沼津市や三島市のベッドタウンとして1960年代以降発展した。
 紡織、編機、自動車部品の工場が進出、町の南部に沼津卸商団地がある。このほか、湧水を利用したミネラルウォーター、わさび加工品、ところてん、こうじなどを特産する。
 柿田川湧水群は環境省選定の名水百選の一つ。また、そこを源とする柿田川は国の天然記念物に指定されており、柿田川公園がある。このほか、伊豆と駿河の国境を守る城として重視された戸倉城跡および本城山公園、源頼朝と源義経が対面した先に腰かけたと言われる「対面石」のある八幡神社、京都貴船神社本宮の分社にあたる貴船神社、伏見古墳群、500年の歴史がある水路の「千貫樋」、丸池公園などがある。

観光資源一覧

柿田川の湧水の写真

柿田川の湧水 (静岡県 清水町 )

JR東海道本線・東海道新幹線三島駅から南西に約2.5kmの場所に柿田川の湧水群がある。周囲は柿田川公園*1として整備されている。狩野川の支流柿田川は全長1.2kmで、富士山周辺に降った雨や雪が11000~8000年前の富士山噴火により流出した三島溶岩流の中を通り、この地で湧出した水源によって形成されている清流である。地質鉱物が学術上貴重で...