羽後町は、秋田県南端部に位置する。雄物川西岸に位置し、東部に雄物川の扇状地が広がる穀倉地帯。西部は子吉川が流れ、出羽丘陵の山地。北は横手市、東は雄物川を境にして湯沢市、西は由利本庄市と接する。湯沢市からバスがある。
 歴史は古く、五把出山および扇裾に近い新成遺跡から先土器時代の石器が発見されている。戦国時代は西馬音内氏の支配下、江戸時代は秋田藩領で、矢島藩との境には口留番所が置かれた。1600年代から、水陸交通運輸の便に恵まれた西馬音内前郷を中心に物資の集散が盛んになり、西馬音内は藩の指定する駅伝地となって公認の市場となり、また、郡奉行所や陣屋がおかれる等、賑わった。
 米作のほか、スイカ、メロンの栽培が行われる。
 8月16日から3日間行われる西馬音内の盆踊りは国の重要無形民俗文化財。江戸初期の神楽舞に発する仙道番楽、明治初年に始まる三輪地区野中の猿倉人形芝居は県の無形民俗文化財に指定されている。三輪神社本殿は室町時代の様式を伝え、江戸前期の境内社須賀神社本殿とともに国の重要文化財。県内最古の藁葺きといわれる「鈴木家住宅」も国の重要文化財に指定されている。

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西馬音内盆踊りの写真

写真提供:一般社団法人秋田県観光連盟

西馬音内盆踊り (秋田県 羽後町 )

JR奥羽本線湯沢駅から北西に約9kmのところに旧西馬音内村(現・羽後町)の中心部がある。毎年8月16~18日の夕刻から深夜まで、300mほどの西馬音内本町通りの中央にかがり火が焚かれ、それを中心に300人以上の踊り手たちによって、手の振り、足さばきとも静かで優雅な動きの「音頭」、「がんけ」*1の2種類の踊りが披露される。踊り手たちは「...