金山町は、県西部に位置し、東は三島町、西は只見町、 南は昭和村、北は新潟県阿賀町に接している。
 只見川に沿ってJR只見線と国道252号、野尻川沿いに国道400号が通じている。
 狭い河岸段丘上に主要集落が分布し、中心の川口は只見川と野尻川の合流点にある。
南西部から尾瀬を源流とする只見川が滝沢川、山入川、霧 来沢、野尻川等大小支流を合わせて町の中央部を北東に貫流。町の東部には沼沢火山による二重カルデラ湖の沼沢湖があり、平地は只見川とその支流の河岸段丘及び沼沢湖周辺にある。流域面積、延長に比して耕地率が著しく低い。只見川の豊富な水量を生かした利用した発電用のダム群が連続している。
 1955年(昭和30)4村が合併して金山村となり、1958年(昭和33)町制施行。町名は中世以来の金山谷の称によった。町内のあちこちから縄文時代中期の土器がたくさん出土し、その頃にはすでに人々の生活の営みがあったとされている。中世には会津四家の一人といわれた山ノ内氏の支配にあり、山ノ内氏は横田にある中丸城を中心に七つの城を構え、現在の集落はこの頃に形づくられている。江戸時代には東部は「金山谷」、西部は「伊北郷」と呼ばれ、尾瀬を含む広大な幕府の直轄地である天領「南山御蔵入」の一角として「御蔵入の民」ならではの誇り高い生活文化を受け継いできた
 赤カボチャ、えごま、枝豆等を生産し、加工品が特産品となっている。
 越後三山只見国定公園に属する沼沢湖はカルデラ湖で、周辺は只見柳津県立自然公園に指定されている。湖水周辺には妖精美術館がある。この他、滝沢川おう穴群、男滝・女滝等の景勝地や宮崎聖観音坐像、旧五十島家住宅、(県重要文化財)等の文化財がある。只見川では観光用の渡し船「霧幻峡の渡し」があり、福島県が選定する「ふくしまの水文化」「生活の中の水文化」に選ばれている。野尻川沿いに玉梨、八町の温泉があり、そのほか町内には湯倉、大塩、中川などの温泉がある。毎年8月には沼沢湖水まつりや、9月には山入歌舞伎等もおこなわれる。この他、スキー場等がある。

観光資源一覧

沼沢湖の写真

写真提供:金山町観光物産協会

沼沢湖 (福島県 金山町 )

JR只見線早戸駅から只見川を渡り、つづら折りを登って約5kmのところにある。湖面標高474m、周囲7.5km、最大水深96mの透明度の高いカルデラ(火口)湖である。沼沢火山は11万年前から活動が始まったといわれているが、このカルデラ湖が生成されたのは約5600万年前の噴火活動によるものとされている。  周囲の外輪山は林野庁の自然観察教育林...