南越前町は、福井県のほぼ中央、嶺北地域の南端に位置し、西は日本海と敦賀市、北は越前市、越前町、池田町、東は岐阜県揖斐川町、南は滋賀県長浜市と接する。町域の大部分は山地で、南部から南東部の県境には上谷山、三国岳、美濃俣丸、笹ヶ峰などの山が聳える。日本海側は断層海岸を成し越前加賀海岸国定公園に含まれる。
 日野川に沿ってJR北陸本線が南下、同じく日野川に沿う北陸自動車道は今庄インターチェンジ辺りから南西に向かい、敦賀トンネルで敦賀市に入る。海岸寄りを国道8号、305号、内陸寄りを365号、476号が走る。
 産物は越前ガニが著名。またウメが特産で多様なウメ製品が造られている。吊るし柿やソバ、スイセンのほか花ハスの栽培が盛んで、出荷量は全国の6割を占める。
 若狭湾を望む河野に1990(平成2)年に「北前船主の館 右近家」が開設された。江戸時代から明治にかけて西廻航路で活躍した北前船をテーマとした資料館である。この一帯は、2017(平成29)年4月28日には7道県の11市町で構成する「北前船寄港地・船主集落」が日本遺産に認定されている。

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