大磯町は、神奈川県の中央南部に位置し、南は相模湾に面し、北は高麗山や鷹取山をはじめとした大磯地塊の丘陵地帯となっている。市街地は国道1号沿いの平坦部に形成されている。
 古代、中世からの宿駅の地で、近世には東海道の宿場と湊を兼ね、人馬の往来と物資の集散地として栄えた。1885(明治18)年、日本最初とされる海水浴場が開かれてから京浜の別荘地となった。
 海水浴場の他には、旧三井財閥の別荘跡地を公園として整備した「県立大磯城山公園」や、平安末期の歌人・西行法師を記念したもので、300年以上続く俳諧道場「鴫立庵」などがある。
 また、民俗芸能も多く、左義長(国指定の重要無形民俗文化財)、船祭(高来神社)、西小磯の歩射(白岩神社)、祇園祭のバカ踊(祭りばやし)などが有名である。

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旧吉田茂邸の写真

写真提供:大磯町郷土資料館

旧吉田茂邸 (神奈川県 大磯町 )

1884(明治17)年に、吉田茂*の養父吉田健三がこの地に土地を購入し、別荘を建てた。その後増改築を重ね、吉田茂は1945(昭和20)年頃から生涯を閉じる1967(昭和42)年までここで過ごした。政界引退後も多くの政治家が吉田のもとを訪れ、「大磯詣で」と呼ばれ、近代政治の舞台となった。  数寄屋造りの本邸は、大部分が建築家吉田五十八...