知立市は県中央部にあり、北東は豊田市、北西は刈谷市、南は安城市と接している。
 国道1号、 23 号(知立バイパス)、 155 号、 419 号が通る他、名鉄名古屋本線と名鉄三河線が通る、交通の要衝。2003年(平成15)には衣浦豊田道路が開通し、牛田インターチェンジがある。
 岡崎平野中央に位置する。ひし型の形状で、三河地区では高浜市に次いでコンパクトな市域となっている。市域の標高は15mで、ほぼ平坦な地形で急な傾斜地などはほとんどみられない。
 1970年(昭和45)市制施行。もと池鯉鮒(ちりふ)と書き、江戸時代旧東海道の宿駅(池鯉鮒宿)として栄えた。木綿市、馬市も立ち、松尾芭蕉も「不断たつ池鯉鮒の宿の木綿市」と詠んでいる。
 近年は工業化、住宅化が著しく、名古屋への通勤者も多い。
 知立神社は延喜(えんぎ)式内社で西三河一の大社。多宝塔は国の重要文化財に指定され、例祭日には隔年に「山車(だし)文楽」と「からくり」(ともに国指定重要無形民俗文化財およびユネスコの無形文化遺産)が上演される。県の名勝「八橋伝説地(やつはしでんせつち)」は平安初期の歌人在原業平(ありわらのなりひら)がカキツバタの折句の歌を詠んだ所で、近くにある無量寿寺(むりょうじゅじ)はカキツバタの庭で有名、境内に八橋史跡保存館がある。

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知立神社の写真

知立神社 (愛知県 知立市 )

名鉄知立駅の北西、国道1号線沿いにある。駅より徒歩12分。池鯉鮒(ちりふ)大明神と呼ばれ、蝮(まむし)除け・雨乞い・安産の神として知られる。  社伝によると、12代景行天皇の時代に創建されたという古社。「延喜式」神名帳には碧海(あおみ)郡六座の一つと記され、三河二宮にあたる。旧県社。  境内には、本殿・幣殿・祭文殿・拝殿...