那賀町は、県南部に位置し、東は阿南市、西は高知県安芸市、香美市、馬路村、南は美波町、海陽町、北は勝浦町、上勝町、神山町、美馬市、三好市と接する。
 那賀川中流から上流に位置し、那賀川に合流する南川、坂州木頭川、海川谷川、古屋谷川などの支流が流れる。地域の北西部には四国山地、南部には海部山脈などがあり、標高1,000m以上の山々に囲まれる地域の9割以上が森林の中山間地域。国道193号、195号が通る。
 旧鷲敷町地域には戦国時代に仁宇城(和食城)が築かれ、のちに徳島藩阿波九城の一つとなり、那賀川上流地域の仁宇谷の中心地となった。
 木頭林業地帯を形成し、スギ、ヒノキなどの木材を生産。米作のほか、イチゴ、スダチ、ユズ、茶、花卉の栽培、アマゴの養殖が行われている。また、わじき工業団地が造成される他、電源開発地帯でもあり、長安口ダムなど、多くのダムと発電所が建設されている。
 鷲敷ラインとよばれる景勝地の他、四国霊場札所の太龍寺(阿南市)へのロープウェー乗車駅、太龍寺の奥の院として信仰を集めている黒滝寺等がある。北西部一帯は剣山国定公園。沢谷のタヌキノショクダイ発生地は国指定天然記念物。坂州の農村舞台は、県下に残る優れた常舞台として1998(平成10)年に国の重要有形民俗文化財に指定された。この他、長安口ダム資料館の「ビーバー館」、川口湖畔のもみじ川温泉、相生森林美術館、森林文化公園あいあいらんどなどがある。

観光資源一覧

剣山の写真

剣山 (徳島県 三好市 / 徳島県 那賀町 / 徳島県 美馬市 )

徳島県西部に位置し、四国の屋根といわれる剣山地の主峰。標高1,955mは四国では石鎚山(いしづちさん)に次ぐ高峰であり、西日本で2番目に高い山である。古くから山岳信仰の山として昭和初期まで女人禁制が堅守されていた。名前の由来*は壇ノ浦の戦に敗れた平家の落武者が、祖谷にのがれる際、安徳天皇の剣を隠したことによるという。山名に...