金ヶ崎町は、岩手県南西部に位置する。西部の奥羽山系の駒ケ岳を有する山岳高地から東部の平坦地との間に1,300m以上の標高差がある。北は北上市、南は奥州市と接している。
 JR東北本線が東端を南北に走り、金ケ崎駅、六原駅がある。東北新幹線の北上駅はJR東北本線を併設している。道路は、国道4号がJR東北本線に沿って南北に伸びるほか、東北自動車道が通じ、町境に北上金ケ崎インターチェンジがある。
 明治中期から多くの軍馬を飼育した六原農場は数回の変遷を経て1996(平成8)年に県立農業大学校となり、農業後継者の育成にあたっている。県内最大の岩手中部(金ヶ崎)工業団地(310.5ha)には塩野義製薬、富士通などの企業を誘致がある。
 基幹産業の農業は、駒ケ岳の東側に広がる肥沃な扇状地帯で米・野菜・花卉栽培が盛ん。西部山麓地帯では広大な牧草地を活用した酪農や大型畜産やりんご栽培行われている。また、生産拡大に取り組んでいるアスパラガスでは、キャラクター「アースくん、パーラちゃん、ガースくん」がPRに活躍。アスパラガスの粉末を使用したお菓子「焼きパラガス」などを開発し、特産品化、ブランド化にも取り組む。県内最大級の工業団地を有し、医薬品、半導体、自動車組立工場を含む自動車関連企業などが立地している。
 北上川西部に残る江戸時代の城内諏訪小路(武家地)の町並は、2001(平成13)年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。1691(元禄4)年に仙台藩が築造した千貫石溜池(堰堤長220m)がある。

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金ケ崎町城内諏訪小路の写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

金ケ崎町城内諏訪小路 (岩手県 金ケ崎町 )

JR東北本線金ケ崎駅から徒歩5分に位置する。旧金ケ崎要害の城と武家町のほぼ全域にあたる地域。江戸時代は大町氏3000石の城下町。仙台藩伊達領の最北端にあたり、対盛岡藩の拠点として「金ケ崎要害」と称された。今も表小路・達小路などに武家屋敷のたたずまいが見られる。  金ケ崎要害とは、伊達氏が大身家臣に治世に当たらせた藩の重要拠点...