普代村は、岩手県北部海岸に位置する。東方一帯は太平洋に面し、南は田野畑村、北は野田村、西は岩泉町に接している。三陸鉄道リアス線、国道45号が南北に通じる。
 歴史は古く、縄文時代の遺跡が残る。1590(天正18)年に南部信直の統治下となった。南部領の統治下となり野田代官所の支配を受け、明治維新を迎えて北閉伊郡沼袋戸長役場に属し、1871(明治4)年から普代村となった。
 木材、木炭の生産が行われる。漁業はコンブ、ワカメの養殖や定置網が中心で堀内、太田名部の両漁港がある。黒埼灯台の設置されている黒崎沖は三陸漁場の心臓部ともいわれ、資源の豊富な漁場として知られている。また、北上山系が連なる山間部一帯の地下資源、大理石、石灰岩、マンガンの埋蔵量は無尽蔵といわれている。
 沿岸部の黒崎は140mに及ぶ絶壁をなし、三陸復興国立公園(旧、陸中海岸国立公園)北部の中心の一つとなっている。陸中黒崎灯台は日本の灯台50選に選ばれている。この他、鵜鳥神社、アンモ浦、カリヨンの鐘等がある。また、道の駅青の国ふだいや、山間地を利用した自然休養村はキャンプ場やフィールドアスレチック等がある。

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黒崎の写真

写真提供:普代村

黒崎 (岩手県 普代村 )

岩手県沿岸北部、北山崎の北方5kmにある岬で、弁天崎まで連なる断崖の北端にあたり、150~200mの高さから黒っぽい絶壁が海に落ち込んでいる。隆起した海岸が荒波に削りとられて、ほぼ垂直に切り立った崖が形作られた隆起海岸である。夏に吹くやませ*による濃霧や航路を妨げる冬の荒海のなかの指標となっている。  赤松の自然林におおわれ...