羽島市は、県南西部にある繊維工業都市。北は岐阜市、笠松町、東は愛知県の一宮市、稲沢市、南から西は海津市、西は輪之内町、安八町、大垣市に接する。
 JR東海道新幹線の岐阜羽島駅があるほか、名古屋鉄道竹鼻線が通じる。名神高速道路岐阜羽島インターチェンジがある。
 東の木曽川と西の長良川に挟まれた高低差の少ない平坦地で構成されている。
 1954年(昭和29)1町9村が合併して市制施行。現在の竹鼻町に戦国時代に竹ヶ鼻城が築かれ、城下町・門前町として栄えた。付近一帯では江戸時代から織物が織られ、1950年ごろからは毛織物の機業が発展した。また、江戸時代の宝暦年間(1751~1764年)に幕府の命令により、薩摩義士の手によって三川分流工事が行われたことで豊かな穀倉地帯に変わり、明治以降も農産物や美濃縞の集散地として発展してきた。
 毛織物を中心に化繊織物などが生産されている。繊維工業の出荷額は県下で上位にあり、羽島市の全製品出荷額の約3分の1を占める。最近では繊維工業のほか、輸送用機械や生産用機械の製造工業も進出し、多様化がみられるようになった。
 桑原町午南に羽島温泉がある。江戸時代初期の仏像彫刻で知られる円空の出身地で、その作品が多く残っている。

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木曽三川の輪中集落の写真

木曽三川の輪中集落 (岐阜県 海津市 / 岐阜県 羽島市 / 愛知県 愛西市 / 愛知県 弥富市 / 三重県 桑名市 )

木曽三川(きそさんせん)とは、岐阜県南西部から愛知県北西部と三重県北部の一部にかけて広がる濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川の3つの川の総称である。  太古、木曽三川は上流から土砂を運び、濃尾平野を形成した。栄養のある土地と豊富な水に恵まれた木曽三川下流地域は、農作物が育ちやすく、水運にも便利で多くの人々が生活を...