八百津町は、県中南部にある。北は白川町、七宗町、東は恵那市、西は美濃加茂市、可児市、川辺町、南は瑞浪市、御嵩町に接している。
 国道418号が通じる。名古屋鉄道八百津線はバス路線に転換した。
 町の北側に飛騨川、南には木曽川が流れ、木曽川には名場居川、旅足川、荒川、石川等の多くの支流が流入。町の西部は海抜120m前後の木曽川の河岸段丘に沿って住宅、農地が広がり、西南から北東に行くに従い、平野部が丘陵地から山間地域へと変わる。東部は海抜500mから600mの高原に集落が点在している。
 1889年(明治22)町制施行。1955年(昭和30)和知村を編入、錦津村と合併、美濃加茂市の一部を編入。1956年(昭和31)に3村を編入して現在の町域となる。かつては水運による木曽川最上流の湊町として栄えたが、中央本線などの陸上交通の発達や木曽川のダム建設などにより、町勢は停滞ぎみとなった。
 農業の中心は米作。林業も盛んで、東濃ヒノキの産地となっている。特産の煎餅や栗きんとんなどの食料品製造や金属製品製造もおこなわれる。
 木曽川には丸山ダムや景勝地丸山蘇水湖、蘇水峡などがある。東部高原の久田見の糸切りからくり(操り人形浄瑠璃)は国指定選択無形民俗文化財。1998年(平成10)には木曽川水系で最初の本格的発電所(1911年完成)である「旧八百津発電所」が国の重要文化財に指定された。

観光資源一覧

久田見まつりの写真

写真提供:八百津町

久田見まつり (岐阜県 八百津町 )

岐阜県の中南部に位置する八百津町久田見地区の神明(しんめい)神社と白髭(しらひげ)神社の祭礼として、4月第3日曜日に行われる。1590(天正18)年、稲葉右近方通がこの地を領地とするようになって、振獅子・神馬廻とともに、山車を曳く祭礼が始められたと伝わる。  彫刻を漆や金箔で飾った高さ4~5mの6両の山車が行列を組んで進む。両...