サロベツ原野さろべつげんや

サロベツ原野は、北海道北部の日本海側に位置する、東西約5~8km、南北約27km、面積67km2を誇り、その一部は日本最大といわれる高層湿原である。多種多様な湿原植物と水生植物の宝庫であり、湿原内の湖沼は渡り鳥の中継地であることから、2005(平成17)年にラムサール条約湿地として登録された。
 サロベツ原野の観光拠点は、ビジターセンター機能を果たすサロベツ湿原センターである。湿原センターを拠点とした原生花園の中を巡る約1kmほどの木道沿いに、春から秋にかけてエゾカンゾウ*をはじめとする様々な花が咲き誇る。湿原センターにはサロベツの自然や歴史を学ぶ展示がある。
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みどころ

サロベツ湿原センターが観光の拠点である。ここには湿原の成り立ちなどが紹介されているとともに、花のカレンダーによってその時々の見頃を示すなど、自然観察のための諸情報も知ることができる。ここから湿原の中に向かう木道が整備されており、大回りの周回コースは約1kmの道のりとなる。高低差はなく途中にベンチも用意されているため、トレッキング用の準備がなくても気軽に歩くことができる。静けさの中を少人数で歩くことによって、さらにこの湿原の清々しさを感じることができる。遠方に望む利尻山が、平面的で一様な眺めの続く湿原の風景のアクセントになっている。
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補足情報

*エゾカンゾウ:花茎は高さ80cmに達し、茎の先端に橙黄色のラッパ状の花を数個つける。一つの花は一日しか咲かず、朝に咲いたものは夕方にはしぼんでしまうが、次々と開花するので、長期間にわたり花を楽しむことができる。北海道では海岸沿いの草地や湿地に群生する。ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)と同じ植物だが、北日本の厳しい環境に適応して、形態が変化している。
関連リンク サロベツ湿原センターホームページ(WEBサイト)
参考文献 サロベツ湿原センターホームページ(WEBサイト)

2023年12月現在

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