渡名喜村は、那覇市の北西海上58kmの洋上に位置する渡名喜島と入砂島の二島からなる。渡名喜島は内面を東に向けたやや三日月型の島で、北部は綾やかな丘陵地帯、南部は石灰岩が露出した山岳地帯、南東部は絶壁をなして海に臨んでいる。 入砂島は渡名喜村の西方約4kmの洋上にあり、低平でやや円形の無人島である。
 島の産業基盤は漁業と農業が中心である。漁業は沿岸漁業が主でカツオやシイラ、マグロなどが水揚げされている。農業では主要農産物であるもちきびのほか、島にんじん、島らっきょうなどが栽培されている。
 渡名喜島は、赤瓦・白砂・ふくぎ並木という沖縄の原風景が残っている数少ない地域で、渡名喜島全域が「国指定・重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けている。また海では、時期によってイルカやクジラ、ウミガメは一年中見ることができる。

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渡名喜島の町並み(渡名喜島)の写真

写真提供:垂見健吾

渡名喜島の町並み(渡名喜島) (沖縄県 渡名喜村 )

渡名喜島は那覇市の北西約58kmにある、周囲約12.5kmの小さな島。南北の丘陵地帯の間の低地に集落があり、赤瓦屋根の伝統的な民家と、屋敷を囲むフクギ並木、未舗装の白砂の道といった沖縄の原風景が残っている。この景観は2000(平成12)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。  渡名喜島の民家は、道路より土地を掘り下げて建...