藤枝市は、県中部にある市。北東は静岡市、南東は焼津市、西は島田市に接している。
 JR東海道本線、国道1号とそのバイパスが市の中心部を東西に通じる。この他、東名高速道路、新東名高速道路が通り、東名高速道路の大井川藤枝スマートインターチェンジ、新東名高速道路の藤枝岡部インターチェンジがある。近隣には富士山静岡空港がある。
 南北に長く、中央部から北側は山地・丘陵が占め、南側及び河川沿いは沖積低地となっている。高根山から発する瀬戸川が流れて駿河湾に注ぐ他、瀬戸川、朝比奈川沿いの平坦地区には茶園が開かれて茶産地を形成している。中部は、北部からつながる丘陵地の山地と、そこからひろがる平坦地からなり、南部にかけて市街地が形成されている。南部は大井川下流の左岸で、志太平野の中央部に位置している。
 1954年(昭和29)藤枝町と4村が合併して市制施行。その後の変遷を経て2009年(平成21)岡部町を編入して現在の市域となる。奈良時代、志太郡衙(跡地は国指定史跡)が所在し、鎌倉時代には藤枝の市として栄えた。江戸時代になると東海道五十三次の岡部宿、藤枝宿として本陣や多くの旅籠が設けられ、また、田中藩の城下町として繁栄した。
 平野部では水稲を主にトマト、キュウリ、丘陵地では茶、ミカン、シイタケ栽培が盛ん。シイタケは全国的な集散地として知られる。また、イチゴ、花卉栽培も行われている。近年は化学製品工場、家具工業団地、金属工業団地などが造成されている。
 北部に東海自然歩道が通じ、瀬戸川ハイキングコースも整備されている。瀬戸川は桜並木の名所としても知られる。この他、志太郡衙跡(国史跡)、江戸時代に建てられた岡部宿大旅籠柏屋が資料館となっている他、滝ノ谷川上流の不動峡とその紅葉、志太温泉、蓮華寺池のオニバス群生地などがあり、滝沢の八坂神社の田遊(選択無形民俗文化財)は有名。

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大井川の写真

大井川 (静岡県 静岡市 / 静岡県 島田市 / 静岡県 藤枝市 / 静岡県 大井川町 / 静岡県 吉田町 )

静岡・山梨・長野3県の県境にある南アルプス間ノ岳(3,189m)に源を発し、静岡県中部を縦断し駿河湾に注ぐ全長約168kmの川。 上流では切り立った深い峡谷を利用して、畑薙・井川など多くのダムが造られ電源開発がなされてきた。山岳景観に優れるとともに、接阻峡*1や寸又峡などの渓谷の景勝地も多い。  中流の川根地方は、大井川が「鵜山...