東通村は、青森県北東部、下北半島北東端にある。全体的になだらかな地形で大部分が山林・原野。北東端には寒立馬で有名な尻屋崎がある。北に津軽海峡、東に太平洋の2つの海に囲まれ、沿岸部は寒暖流魚介類と海藻類に恵まれた漁場となっている。村域の中央部を下北丘陵が縦断し、30余の集落は北の津軽海峡側と東の太平洋側に二分されている。西にむつ市と横浜町、南に六ヶ所村に隣接している。
 太平洋側の海岸線からは国道 338号線、津軽海峡側の海岸線からは県道がそれぞれ田名部まで通じている。
 明治期に村として成立したが集落が点在していたために百年もの間、役場庁舎は村内ではなく隣の田名部町に置かれていた。昭和63(1988)年に砂子又に庁舎を移転。砂子又地区に中心地整備を図り、新しい村づくりを進めている。
 農業と漁業が主体。農業は水稲の他、そば・ブルーベリー等の野菜が生産されている。畜産業は、肉用牛の飼育を主体としており、「東通牛」のブランドで全国各地に出荷。漁業はサケ・イカ・ヒラメの他、アワビ・ウニ等の貝類、昆布・フノリ等の海藻類が主体となっている。また、尻屋崎の近くで石灰石を産出する。
 本州最北東端の尻屋崎は尻屋崎灯台と寒立馬で有名。

観光資源一覧

尻屋崎の写真

尻屋崎 (青森県 東通村 )

下北半島の北東端であり、津軽海峡をはさんで北海道恵山岬と相対している。岬付近の海域は、岩礁が多く、潮の目*にもなっているために、むかしから船の墓場として恐れられてきた。岬の先端には高さ32.8mの尻屋埼灯台*がある。  岬付近の台地は緑の草原に牛馬が群れ、明るく牧歌的な風景である。放牧されている馬は寒立馬*(かんだちめ)...