太田市
印刷する太田市は、群馬県の南東部に位置し、北東部は栃木県足利市に、南部は埼玉県深谷市、熊谷市に接する。南に利根川、北に渡良瀬川という豊かな水量を誇る河川に挟まれた地域で、金山とそれに隣接する八王子丘陵が走るほかは概ね平坦地である。
江戸時代には大光院の門前町、日光例幣使街道の宿場町(太田宿)として栄えた。1917(大正6)年に日本初の民間飛行機製作所が創立されると、まちは飛躍的な発展を遂げることになる。戦後はスクーター工業(現富士重工業株式会社)やメリヤス工業等により活況を呈し、北関東随一の工業都市として発展していった。
農業も盛んで、東部地域では米麦二毛作が中心で、イチゴやナスなどの園芸作物も生産されている。西部から北西部にかけては、畜産業が非常に盛んな地域となっている。
天神山古墳、女体山古墳、円福寺茶臼山古墳のほか、金山城跡、縁切寺として知られる「満徳寺」、東照宮と長楽寺のある歴史公園、新田義貞ゆかりの「生品神社」などがある。2000(平成12)年には、中世遺跡の「新田荘遺跡」が国の史跡に指定された。
観光資源一覧
金山城 (群馬県 太田市 )
太田駅の北2.5kmにあり、1469(文明元)年に新田一族の岩松家純(いわまついえずみ)*が築城した山城である。国指定史跡。石垣を多用し、山上に軍用貯水池の日ノ池・月ノ池をもつなど難攻不落といわれ、上杉謙信、武田勝頼などの10数回に及ぶ攻撃にも落城しなかった。関東では代表的な山城の一つとされる。岩松氏を下剋上で退けた、横瀬氏改...
大光院 (群馬県 太田市 )
太田駅の北西約1.8kmにあり、「子育て呑龍さま」と広く呼び親しまれている。1611(慶長16)年、徳川家康が先祖とした新田義重の旧跡を訪ねて寺を建て、呑龍上人(どんりゅうしょうにん)*を招いたと伝えられる。呑龍上人は、当時農民の間で行われていた赤子の間引を悲しみ、農民を説得し子育てにつとめたので子育呑龍と慕われるようになった。...