大潟村
印刷する大潟村は、秋田県中西部、男鹿半島の東側に位置する。北西及び南側に砂丘が発達し、周辺に沖積地がみられるが、比較的大きな河川の流入する南部の東側で大きな面積を占め、北部河川流域及び南部西側地区がこれに次いでいる。北から東は三種町、東は八郎潟町、南は潟上市、西は男鹿市に接している。
八郎潟の中央干拓地造成の結果誕生した自治体。1957(昭和32)年、八郎潟干拓事業所が置かれ、国の直轄事業として干拓化が進み、1964(昭和39)年に大潟村が発足した。村名は八郎潟の古称大方からとった。かつての八郎潟の湖底に水田や用水路、排水路、道路、防災林、公園などが整備されてきたが、周囲を調整池や承水路で囲まれ、広大な水田が広がり、またヨシ原や防災林が広がっており、生き物が生息する「湿地性里山」環境が特徴的。
トラクター、大型コンバインなどを共同利用、カントリーエレベーター(農産物乾燥調整貯蔵施設)は村全体で利用するなど効率の高い営農を行っており、米作のほか、小麦、大豆なども生産する。
八郎潟干拓の歴史を伝える大潟村干拓博物館、平坦で広大な地形を生かして整備された一周25kmの周回コースを持つ大潟村ソーラースポーツラインがあり、ソーラーカー大会等が行われている。この他、秋田の自然をモデルに造られた生態系公園、500万年前の海水が地層水となってできた世界的にも珍しいモール温泉もある。
観光資源一覧
大潟村の「桜と菜の花ロード」と農業景観 (秋田県 大潟村 )
わが国第2の大きさの湖であった八郎潟*1の約5分の4が干拓されて172km2にも及ぶ大水田地帯に変貌した。残り5分の1は船越水道の防潮水門により日本海と遮断された淡水の調整池となっており、干拓地に用水を提供している。 「桜と菜の花ロード」は干拓地の中央部を東西に走る県道で、総延長11kmにわたり、菜の花が帯のように植えられ、さら...