甲良町
印刷する県東部にあり、東は多賀町、南は愛荘町、西は豊郷町、北は彦根市と接する。
町の西部を近江鉄道本線、東部には名神高速道路と国道307号が通る。また、近江鉄道本線と平行するように東海道新幹線が走る。
琵琶湖の東部湖東平野、犬上川南岸の沖積扇状地上にあり、鈴鹿山脈から琵琶湖に向かって開けた穀倉地域。東部にある鈴鹿山脈の山麓は西から東に高地や丘陵部が続き、東から西へ1級河川の犬上川が流れてなだらかな傾斜を保ちながら平地が広がっている。
1955年(昭和30)2村が合併して町制施行。町名は古代の郷荘名に由来。古くから「甲良の荘」として拓けた土地で、数多くの文化財が点在している。南北朝時代初期、近江源氏の佐々木道誉が甲良荘に勝楽寺城を築いて本拠地とし、戦国時代末期には、甲良荘藤堂村(現在の在士)から藤堂高虎を産している。また、日光東照宮の造営を始めとする土木工事を江戸幕府から任された宮大工で、甲良氏の祖である甲良豊後守宗廣は甲良荘法養寺村の出自。甲良大工のゆかりの地であり、甲良大学が本殿を建造した法養寺甲良神社境内にある高さ26m、樹齢750年を超えるケヤキの大木は「湖国100選」に選ばれている。
米作を中心とする農業は兼業化が進んでいる。彦根(ひこね)市や東近江(ひがしおうみ)市に近く、両市への通勤も増加しつつあり、肥料、コンクリート、繊維などの工場進出もみられる。
国宝の西明寺本堂、三重塔など文化財も多い。西明寺は湖東三山として知られ、834年(承和元)に三修上人により開基されたと伝えられている。藤堂高虎を輩出した藤堂家が武士の神として信仰厚い京都岩清水八幡宮を奉り建て、子孫繁栄を祈願して境内に植えられた紫藤樹は今も現存し、毎年5月中旬に行われる「藤切祭」では、藤を藤堂家に贈るのが習わしとなっている。 8月に行われる「おはな踊り」は国選択無形民俗文化財。
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写真提供:西明寺
西明寺 (滋賀県 甲良町 )
琵琶湖の東、鈴鹿山脈の麓に位置する天台宗寺院で、湖東三山の一つ。 2015年にアメリカのニュース専門局CNNのWeb特集において『日本の最も美しい場所31選』(現在は36選)に選ばれた関西有数の観光名所。名神高速道路湖東三山スマートI.Cから約5分である。 平安時代の初期にあたる834(承和元)年に仁明(にんみょう)天皇の勅願により...