弥富市は県西部にあり、東は蟹江町、飛鳥村、西北は愛西市、西南は鍋田川(埋立)をはさんで三重県桑名郡木曽岬町と地続きになっている。南東は鍋田干拓地及び名古屋港西部臨海工業地帯をへて、名古屋港の港湾海域に臨んでいる。
 近畿日本鉄道名古屋線、JR関西本線、名古屋鉄道尾西線、国道1号、23号、155号が通じ、東名阪自動車道と伊勢湾岸自動車道のインターチェンジがある。
 木曽川下流に開拓された水郷地帯で、濃尾平野の低地にあり、市域のほとんどが海抜ゼロメートル地帯で西から南東へ緩やかな傾斜をもつ低湿地帯となっている。市の北部、南東部の区域には水田地帯が広がっている。
 1903年(明治36)に町制を敷き、1955年(昭和30)に鍋田村および市江村の一部を合併。2006年(平成18)十四山村を編入して市制施行し、弥富市となる。干拓の歴史は主に江戸時代に始まった。明治初期には弥富町の前ヶ須宿から十四山を経て名古屋の熱田に至る新東海道が開設され、その後名古屋と関西方面を結ぶ関西鉄道(現JR関西本線)が開通。昭和期には私鉄、国道が設置されるなど、名古屋市との行き来に便利な地域として、鉄道駅周辺を中心としてベッドタウンのように住宅開発が進んだ。
 木曽川左岸の干拓地で、金魚と白文鳥の産地。金魚養殖は前ヶ須、平島が中心で、生産額は全国第1位。
 荷之上の服部家住宅3棟は国の重要文化財。南部の鍋田干拓地は、伊勢湾台風(1959)で水没したが復興、干拓地の一角には弥富野鳥園がつくられた。近くには、名古屋競馬の弥富トレーニングセンターがある。また、アスレチック等がある海南こどもの国、水とのかかわりが深い郷土の歴史や自然などを紹介する弥冨まちなか交流館などがある。この他、桜まつり、夏まつり(やとみ金魚まつり)や秋まつり等の季節のまつりが開かれている。

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木曽三川の輪中集落の写真

木曽三川の輪中集落 (岐阜県 海津市 / 岐阜県 羽島市 / 愛知県 愛西市 / 愛知県 弥富市 / 三重県 桑名市 )

木曽三川(きそさんせん)とは、岐阜県南西部から愛知県北西部と三重県北部の一部にかけて広がる濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川の3つの川の総称である。  太古、木曽三川は上流から土砂を運び、濃尾平野を形成した。栄養のある土地と豊富な水に恵まれた木曽三川下流地域は、農作物が育ちやすく、水運にも便利で多くの人々が生活を...