松前町は、愛媛県西部にあって、道後平野の西南部、伊予灘に注ぐ重信川の河口左岸に位置し、北は重信川を隔てて松山市に接する。西は伊予灘に面し、南は伊予市を隔てて四国山脈が臨める。全域平坦な土地で、石鎚山系に端を発した一級河川重信川が流れる。沖積低地帯であって地形的に大きな変化はみられない。
 JR予讃線、伊予鉄道、国道56号が通じる。
 加藤嘉明が伊予6万石の居城とした地で、1603年(慶長8)松山城に移るまで在城した。東レ愛媛工場の東側には松前城跡の碑が残る。
 1936(昭和11)年に東洋絹織工場(現在の東レ愛媛工場)が進出し、化学繊維産業は主産業となっている。また、豊富な水と肥沃な土地を生かした都市近郊型農業も行われ、米麦を中心にネギ・レタス・イチゴなどを生産。近海漁業もあり、地場産業として海産珍味加工業がある。

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