尾花沢市は、山形県北東部に位置し、北は最上町、舟形町、西は大石田町、村山市、南は東根市、東は加美町、色麻町、仙台市に接する。市域の三方は奥羽山脈に属する山地で占められ、西部は丹生(にう)川などが形成した段丘の発達した尾花沢盆地東半を占める沖積地である。
 国道13号、347号が通じ、尾花沢新庄道路の尾花沢、野黒沢、尾花沢北、川原子の各インターチェンジがある。
 江戸時代には寛永年間(1624~1644年)に繁栄した延沢銀山を中心とした幕府領であった。羽州街道の宿場町である中心地の尾花沢には陣屋が置かれ、また馬市や六斎市が開かれる在郷町として発達してきた。
 奥羽本線から外れた明治後期以後は稲作、養蚕、畜産を主とする農業地帯で、スイカを特産とする。養蚕は衰退したが、近年ではソバの栽培が増加している。国道沿いの福原工業団地には電子工業などの工場がある。
 南東端にある霊山船形山(御所山)は御所山県立自然公園で、その北西麓に銀山温泉(国民保養温泉地)がある。

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銀山温泉の写真

銀山温泉 (山形県 尾花沢市 )

JR奥羽本線大石田駅から東へ約17km、尾花沢盆地の平野部の農村地帯を抜け銀山川を登りつめ少し緩やかに下ると、大正末期から昭和初期に建てられた3層・4層の木造旅館をまじえ14軒の湯宿が川を挟んで建ち並ぶ、こじんまりとした温泉街にたどり着く。  銀山温泉の名は1456(康正2)年儀賀市郎左衛門がこの地で延沢銀山を発見し江戸初期には銀...