射水市
印刷する県北西部にあり、東は富山市、南は南砺市、西は高岡市に接し、北は富山湾に面する。
国道415号、同8号、あいの風とやま鉄道(旧、JR北陸本線)、北陸自動車道が通じ、北陸自動車道の小杉インターチェンジがある。中央部には国道472号が縦断している。射水市街と高岡市街を結ぶ第三セクターの万葉線が走る。
環日本海交流拠点である富山県のほぼ中央に位置。標高は海抜0m~140.2mで、南部の射水丘陵を背景に、中央に射水平野が広がる緩やかな地形となっている。庄川、下条川などの河川が日本海へと注いでいる。庄川の河口砂州上に新湊市街が、中央部東寄りの太閤山の周囲に小杉市街が広がる。半径約7kmのまとまりある地域であり、面積は県土面積の約2.6%を占めている。
2005年(平成17)新湊市と3町1村が合併して成立。市名は射水郡の郡名による。旧石器時代の遺跡が射水丘陵上にあり、縄文―古墳各時代の遺跡は、平野部、丘陵部に広く分布するなど、歴史は古い。鎌倉時代には放生津に守護所が置かれ、以後、数百年間、放生津は越中の政治、経済、文化の中心となった。1585年(天正13)に加賀前田氏の支配下に入り、江戸時代は加賀藩領で、下村、小杉新町、大門新町は北陸街道の宿駅に指定され、市場町、宿場町として栄えた。大門新町は庄川舟運の拠点として賑わい、放生津は廻船業と漁業の拠点として賑わった。1964年(昭和39)には「富山・高岡新産業都市」の指定により放生津潟に富山新港が建設されて臨海工業地帯になり、丘陵部にはニュータウンや県民公園が造成され、大学や研究機関が進出。
大正期から日本鋼管富山製造所(現、JFEマテリアル)、日本高周波鋼業富山工場(現、富山製造所)などが進出し、高岡工業地域の一環を形成。富山新港周辺には北陸電力富山新港火力発電所、三協アルミなどの工場が立地。漁業ではベニズワイガニ、ズワイガニ、白エビ、ホタルイカ、ブリ、甘エビ、バイ貝、ゲンゲ、サクラマス、農業では白ねぎ、水島柿、梨、たけのこ、りんご、ヘチマ、枝豆、小松菜等を特産。
縄文時代の串田遺跡、弥生時代から飛鳥時代の小杉丸山遺跡はともに国指定史跡。江戸時代後期の和算家石黒信由は当地の出身。信由関係資料のうち、自筆稿本、絵図類など3765点(新湊博物館寄託)は国指定重要文化財。京都下鴨社領倉垣荘の総社とされる加茂神社で9月4日の例祭に行われる稚児舞は国指定重要無形民俗文化財。また、放生津八幡宮の秋の祭礼には曳山13台が出て、市中を練り歩く。まつりでは、越中だいもん凧まつり、富山新港花火大会などもおこなわれる。他に、海王丸パーク、新湊博物館、県民公園太閤山ランド、大島絵本館、竹内源造記念館などの施設の他、などきのセリ(新湊漁港の昼セリ)、陶房「匠の里」、道の駅カモンパーク新湊、新湊きっときと市場、生津内川の「川の駅新湊」、観光船による内川遊覧や下条川の遊覧など、市内を流れる水辺の環境を生かした資源もある。
観光資源一覧

シロエビ料理 (富山県 富山市 / 富山県 射水市 )
シロエビは富山湾独特の海底谷「藍瓶(あいがめ)」に群泳する体長は約6センチほどのエビ。水揚げ直後、透明感のある淡いピンク色をした姿から「富山湾の宝石」とも呼ばれる。ブリやホタルイカと並んで「富山県のさかな」*のひとつであり、富山湾の海の幸を象徴する食材になっている。標準和名は「シラエビ」だが、地方名あるいは商品名とし...