南房総市は、千葉県の南部、房総半島の最南端に位置する。西は東京湾に、東及び南は太平洋にそれぞれ面し、海岸は南房総国定公園に指定されている。中央部は山岳地で、鴨川市との境には県の最高峰である愛宕山(標高405m)がそびえる。南部の白浜地区は、紀伊白浜出身の漁業者が定着した地であり、1441(嘉吉元)年には三浦半島から逃れてきた里見義実(さとみよしざね)が野島崎に上陸、この地一体を治めた。
 産業は農業、漁業、酪農、観光など様々である。農業は、ビワや夏みかん、花卉、水田耕作などを行っており、漁業は白浜から千倉にかけて漁港を有し、酪農は乳牛などの飼育が盛んである。観光は、房総半島最南端の野島崎及び白浜温泉をはじめ、夏は海水浴、冬から春にかけては花畑鑑賞など四季を通して楽しむことができる。

観光資源一覧

なめろう(アジのたたき)の写真

写真提供:南房総市

なめろう(アジのたたき) (千葉県 いすみ市 / 千葉県 御宿町 / 千葉県 勝浦市 / 千葉県 鴨川市 / 千葉県 南房総市 )

九十九里浜や外房の沿岸漁業では、イワシやアジの水揚げが盛んに行われている。そのアジの鮮度を身上とする房総半島沿岸部の郷土料理の代表が、なめろう(アジのたたきなます)である。  調理方法は、まず取りたてのアジの皮をむき、少々味噌を加えながら包丁でたたく。たたくのは、とても忙しい漁師たちが船の上で魚を食べやすくするため...

南房総の花畑の写真

写真提供:南房総市

南房総の花畑 (千葉県 南房総市 )

冬でも比較的温暖である南房総エリアでは、12~4月にかけて、水仙、ポピー、金魚草、ストック、キンセンカ、菜の花、桜などの花を楽しむことができる。また、花を購入したり摘んだりすることができる施設も整備されている。