千葉市は、房総半島の付け根、東京湾に臨む千葉県の県庁所在地。市街地は沿岸の千葉平野上に広がり、内陸部は両総台地上にある。1874(明治6)年に県庁が置かれて以来、県の政治・経済・文化・交通の中心地として発達した。
 古くから東京と密接に結びつき、東京のベッドタウンとしての役割を果たす一方、甘藷や落花生の畑作、沿岸埋立地には京葉工業地帯、幕張地区には幕張メッセを中心とする新都心が展開するなど、農業・工業・商業地としての顔も有する。
 もともと城下町としてまちが造られ、近世は千葉街道の宿場町・市場町となり、明治以後は県庁所在地・交通の要衝となった。また鉄道連隊が置かれた軍都でもあった。市制は1921(大正10)年。戦災で市街の7割を焼失したが復興した。

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加曽利貝塚の写真

写真提供:加曽利貝塚博物館

加曽利貝塚 (千葉県 千葉市 )

加曽利貝塚は、直径140mの環状である縄文時代中・後期の北貝塚と、直径190mで馬蹄形をした縄文時代後・晩期の南貝塚が8字形に連結した、日本最大級の貝塚である。貝塚やその周辺からは多数の住居跡が発見されており、この地域の中核的な「ムラ」の跡が拡がっている。2017(平成29)年に、縄文時代の遺跡としてはわが国で4箇所目となる国指定特...