辺戸岬へどみさき

沖縄本島の最北端に位置し、鋭くそそり立つ断崖に、太平洋と東シナ海の両大海の波が砕ける様子を望む景勝地。ダイナミックな海岸景観や聖地安須森はもとより、晴れていれば水平線上に鹿児島県最南端の与論島を望むこともできる。戦後のアメリカ統治下において、本土復帰を願って「かがり火集会」が行われた地でもあり、祖国復帰闘争記念碑が建つ。
 また、辺戸岬の近くにある宇佐浜遺跡では住居跡と思われる遺構が発見されている。出土した石器や土器は、繩文時代末期あるいは弥生時代はじめにあたる時期のものと推定され、南島先史時代の代表的遺跡といえる。国の史跡名勝天然記念物に指定されている。
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みどころ

駐車場から岬の先まで歩いていくと、太平洋と東シナ海の荒波が断崖に激しく打ち寄せるダイナミックな光景が広がる。時にしぶきが崖の上まで上がってくることもある。初めて訪れる人は、鹿児島県の与論島との距離の近さに驚くことだろう。雄大な景色を眺めながら、海の先に広がる世界に思いを馳せたい。