二見ヶ浦海岸(伊是名島)ふたみがうらかいがん

沖縄本島の本部半島の北、約27kmにある伊是名島は、琉球王国の礎を築いた尚円(しょうえん)が生まれた島として名高い。尚円は第二尚氏王統を樹立、その王統は1872(明治5)年の琉球処分まで400年以上続いた。島には尚円ゆかりの史跡も多く、南側には尚円の家族や親族が眠る伊是名玉陵がある。
 この伊是名玉陵あたりから「海ギタラ」と呼ばれる奇岩があるあたりまで、島の南側に約1km続く海岸を二見ヶ浦海岸と呼ぶ。「日本の渚百選」にも選ばれた島の景勝地だ。
 ギタラとは「切り立つ岩」という意味で、海の中に立つ「海ギタラ」だけでなく、すぐ近くに山中にそびえ立つ「陸(あぎ)ギタラ」もある。この2つの岩が対になっているさまが、三重県伊勢市の二見浦の夫婦岩と似ていることから、二見ヶ浦海岸と呼ばれるようになった。
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みどころ

海岸をはさんで海と山の奇岩が向かいあうようにそびえる景観には日本的な趣があり、他の沖縄の島とは異なる伊是名島の特徴をかたちづくっている。コバルトブルーの海と2つのギタラ、白い砂浜と緑に覆われた島がおりなす二見ヶ浦海岸の景観を眺めるには、「ギタラ展望台」や「シラサギ展望台」へ。海で泳ぐなら、2つの展望台の間に下に広がるマッテラの浜がある。長さ500mほどの自然のままの美しい浜だ。
関連リンク 一般社団法人いぜな島観光協会(WEBサイト)
参考文献 一般社団法人いぜな島観光協会(WEBサイト)

2020年04月現在

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