宮古島のパーントゥ(宮古島)
宮古島の平良地区島尻と、上野地区野原に伝わる来訪神祭祀。パーントゥとは、異様な形相をしたもの、鬼神を意味する。その昔、島尻の海岸にクバの葉で包まれた面が流れ着いたことが、この行事の起源とされている。
島尻のパーントゥは体につる草をまとい、全身に「ンマリガー」と呼ばれる井戸の底にたまった異臭を放つ泥を塗りたくる。顔には木の面をつけ、後頭部にはサン(ススキの葉を十文字にした魔除け)を差し、杖を手にした姿で、3体集落に現れる。会う人みなに泥を塗りつけ、新築の家に上がって泥をつけてまわる。泥を塗られることは厄災を払い幸をもたらすとされるが、逃げる子どもたちと追うパーントゥの攻防は笑いを誘う。旧暦9月に2日間行われる。
野原のパーントゥは男子1人がつる草をまとい面をつける。数人の婦人たちと数名の男子が、ホラ貝や太鼓の音とともに、奇声を上げながら集落の中を練り歩き、祓いをする。旧暦12月に1日だけ行われる。
島尻のパーントゥは体につる草をまとい、全身に「ンマリガー」と呼ばれる井戸の底にたまった異臭を放つ泥を塗りたくる。顔には木の面をつけ、後頭部にはサン(ススキの葉を十文字にした魔除け)を差し、杖を手にした姿で、3体集落に現れる。会う人みなに泥を塗りつけ、新築の家に上がって泥をつけてまわる。泥を塗られることは厄災を払い幸をもたらすとされるが、逃げる子どもたちと追うパーントゥの攻防は笑いを誘う。旧暦9月に2日間行われる。
野原のパーントゥは男子1人がつる草をまとい面をつける。数人の婦人たちと数名の男子が、ホラ貝や太鼓の音とともに、奇声を上げながら集落の中を練り歩き、祓いをする。旧暦12月に1日だけ行われる。
みどころ
泥だらけのつる草をまとったパーントゥの姿は、まさに異形の神で、迫力がある。行事に参加したら泥をつけてカリー(嘉例)をもらいたいが、この泥は洗濯しても容易には落ちないので、見学の際には汚れても構わない服装で参加し、着替えも持参したほうが賢明。
近年、行事の意味を知らずに参加した観光客からクレームが寄せられるなどのトラブルが起こり、観光協会では積極的に開催日時を明かさないようになっている(2018(平成30)年現在)。
近年、行事の意味を知らずに参加した観光客からクレームが寄せられるなどのトラブルが起こり、観光協会では積極的に開催日時を明かさないようになっている(2018(平成30)年現在)。
補足情報
*2018(平成30)年11月、「宮古島のパーントゥ」は、「男鹿のナマハゲ」など8県10件の伝統行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」として、ユネスコの無形文化遺産に登録された。
関連リンク | 一般社団法人宮古島観光協会(WEBサイト) |
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参考文献 |
一般社団法人宮古島観光協会(WEBサイト) 宮古島市生涯学習部生涯学習振興課(WEBサイト) 宮古島アプリ綾道(宮古島市教育委員会生涯学習部生涯学習振興課)(WEBサイト) 『おきなわの祭り』沖縄タイムス社、1991年 |
2020年04月現在
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