西の正倉院にしのしょうそういん

奈良・東大寺大仏殿の北北西に位置する校倉造りの正倉院は国宝であり、ユネスコの世界遺産にも登録されている貴重な建造物。西の正倉院は、宮内庁の協力、さらには奈良国立文化財研究所の学術支援、そして当時の建設大臣の特別許可などにより、門外不出であった正倉院原図を元に、樹齢400年から500年の木曽檜を用いて忠実に再現したものだ。
 もともと、西の正倉院のある美郷町には百済の王族が逃れ住んだという伝説があり、地元にある神門神社から、奈良正倉院に収められているのと同じ「唐花六花鏡」が発掘されたことが、本施設の建造に繋がった。「唐花六花鏡」は百済王の遺品であり、国内現存する唐式鏡300面のうち17面が当地で見つかり、伝説が事実であったことが裏付けれた。
 館内では前述の「唐花六花鏡」をはじめ、貴重な宝物を展示。百済王族が当地に亡命したという美郷町の伝説にまつわる展示物などもある。
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みどころ

奈良の正倉院を、寸分たがわずに再現した建築物で、本家・正倉院は内部見学は不可だが、ここでは内部に入ることができること自体が貴重であり、価値がある。釘や金具、柱などの部材、さらには瓦の葺き方までもが忠実に再現された建物を見るだけでも訪れたい。
関連リンク 美郷町(WEBサイト)
参考文献 美郷町(WEBサイト)

2020年09月現在

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