冷や汁ひやしる

起源は鎌倉時代とされ、『鎌倉管領家記録』には「武家にては飯に汁かけ参らせ候、僧侶にては冷や汁をかけ参らせ候」とあるのが初見といわれる。僧侶が全国に流布したとされ、それが廃れたのちに、宮崎をはじめ地域によって残ったものが現在に続くと考えられる。焼いたアジなど近海魚の身をほぐし、炒りゴマや焼き味噌をよくすり合わせ、そこにだし汁を加えさらに伸ばし、キュウリや豆腐を加え、それをご飯にかけて食す。昔は夏によく食べられていたが、現在では飲食店などでは年間を通じて味わうことができる。
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みどころ

一見汁かけ飯のような体だが、食べてみれば、味の深みに感動する。焼いた魚の身と味噌の風味がマッチして、重層的なコクを生み出している。具はキュウリや豆腐が基本で、大葉やミョウガなどを入れる店も。野菜の新鮮さが爽快感を演出し、何杯でも食べられる。店ごとに魚の種類や具が異なるので、それらの違いを楽しむのもいい。最近では空港などで冷や汁ラーメンなどもあるので、食べてみるのも面白いだろう。自宅で簡単に冷や汁を作れるパックもあり、こちらはおみやげに最適だ。
関連リンク Miyazaki City Tourism(公益社団法人宮崎市観光協会)(WEBサイト)
参考文献 Miyazaki City Tourism(公益社団法人宮崎市観光協会)(WEBサイト)

2020年09月現在

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