大崩山おおくえやま

祖母傾国定公園(そぼかたむきこくていこうえん)を代表する山のひとつで、大崩山系の主峰。延岡市北西部にある祝子川(ほうりがわ)温泉から、1時間ほど歩いた場所が登山道の入り口である。標高は1,644m。大崩山系は火山活動によって形成された地下岩脈が、隆起侵食によって現れた山々だ。大崩山を筆頭に、鉾岳、比叡山、矢筈岳、行縢山などが連なり、それぞれ花崗斑岩の大岩脈となっている。山腹の原生林の中に、湧塚や小積ダキをはじめとした花崗岩の岩峰が数多く突出し、東と西に深く刻まれた祝子川、鹿川の2つの渓谷がある。
 また、その難易度の高さから、九州における登山家垂涎の山として知られ、ロッククライミングや冬のアイスクライミングの対象にもなっている。
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みどころ

まずなんといっても頂上付近の荒々しい花崗岩の岩峰の風景が見事。そして頂上からは祖母、傾(かたむき)、九重・阿蘇など、九州を代表する山々を遠望できるのがいい。初夏のアケボノツツジ、ミツバツツジ、シャクナゲ、初夏にはササユリ、秋の紅葉など、季節ごとに美しい花々や自然を満喫できるのも魅力。幾つかの登山ルートがある中で、もっとも大崩山の景色を楽しめるが祝子川ルート。ただ、沢を渡ったり、岩壁のトラバースがあったりなど、危険な箇所も多いので注意が必要。熟練者やガイドとともに登山することをおすすめしたい。
関連リンク 延岡市(WEBサイト)
参考文献 延岡市(WEBサイト)
トリップ延岡(一般社団法人延岡観光協会)(WEBサイト)

2020年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。