ハウステンボスはうすてんぼす

ハウステンボスは大村湾に面した佐世保市針尾島に1992(平成4)年に開業した。現在はハウステンボス駅より徒歩約5分で入国口に。開発当初は オランダの街並みをテーマとしたものであり、現在はヨーロッパ全体をテーマとしている。敷地面積は152万mと広大な敷地を有している。
 ハウステンボスはオランダ語で「森の家」を意味し、環境に配慮した本物志向の長期滞在型リゾートを目指したもの。風光明媚な大村湾に面した園内に四季折々の美しい花々が咲き誇り、レンガ造りの重厚な街並みをめぐる運河がある。場内にはレストラン、ショップ、アミューズメント施設をはじめ、ホテル、美術館などもあり様々な楽しみを提供している。
 現在は、「憧れの異世界。」をブランドに掲げ、新施設や新エリアの造成、世界観向上など進化を続けている。
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みどころ

街の中心に位置するタワーシティにあるドムトールンタワーは高さ105mで、エレベーターで80m地点の展望室に上がるとハウステンボス全体が一望できる。最初に訪れたときにはハウステンボスを把握するためにも上りたい。レンガ造りの建物や石畳の歩道が織りなすのは、中世のヨーロッパ。オランダ王室公認の宮殿などヨーロッパの街並み、大劇場や屋外ステージ、それぞれ異なるコンセプトを持つ5つのホテルを俯瞰できる。
 様々なアトラクションや開催されるイベントの中、運河船や自転車を利用して移動するのも楽しい。園内の一番奥に位置するパレス ハウステンボス*まで足を運びたい。園内ではフラワーフェスティバルやクリスマスなど、年間を通して季節のイベントが開催されているが、その中でも特に人気なのが、花とイルミネーション、花火である。昼は季節の花々が、夜は季節に合わせたイルミネーションが街中を彩る。花火大会も数多く実施されており、季節に合わせた演出の花火や、年に一度12,000発が打ちあがる「九州一大花火まつり」などがあり、特別なひとときを楽しめる。
 ハウステンボスの開発時には、自然と調和しながらエコロジカルな環境をつくりあげた干拓の国オランダに学び、「人と自然の共生」をコンセプトに持続可能な循環型のまちづくりを進めてきたことも評価される。枯れ果てた土地の蘇生から始まり、運河をつくり、草木を植樹して生態系を作り上げて開発されたのだ。
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補足情報

*パレス ハウステンボス:この街の象徴ともいえる建物。オランダ王室から特別に許可をいただき、ウィレム=アレクサンダー国王が居所としている宮殿の外観を忠実に再現された。内部は「ハウステンボス美術館」や日本最大級の「壁画の間」や、宮殿後方に広がる17世紀オランダ・バロック様式による庭園も見事。