浜庄津町浜金屋町の町並みはましょうづまちはまかなやまちのまちなみ

2006(平成18)年4月21日、肥前浜宿内の2地区が、国の「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)」として同時選定を受けた。そのうちの1つが、ここ浜庄津町浜金屋町。浜川河口の右岸に位置し、長崎街道のひとつ多良海道が町の中央を通る。近世に鹿島藩の港町として、商人や船乗り、鍛冶屋等が住み発展。海道と小路が町のフレームを形成し、道沿いや敷地背後に水路が走る。河港の在郷町としての地割をよく残し、茅葺や桟瓦葺の町家が混在し、密集している。
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みどころ

有明海に近く、付近には現在も多くの漁師が生活する浜庄津町と浜金屋町。2町合わせ「庄金」と呼ばれ、細い路地沿いには茅葺きの民家が密集し、一種独特の風景を形成。比較的小規模な茅葺町家が密集する景観は日本でも珍しいとされ、一見の価値がある。
 修復された古民家が数軒あり、内部の見学も可能。往時の風景が甦りつつある。近くには、ムツゴロウの蒲焼を出す店や、漁の神様であるえびす像などもあり、有明海の港町の雰囲気を感じながら、散策を楽しめる。