大浦の棚田おおうらのたなだ

1999(平成11)年7月に「日本の棚田百選」に選ばれた大浦の棚田は、大浦岡、大浦浜、満越の3集落にわたって広がる。棚田は石積み式。棚田枚数は、1960(昭和35)年頃は1,200枚をこえていたが、後継者不足や高齢化などによりその数は年々減少し、現在は約1,000枚ほどとなっている。棚田は、鎌倉時代から江戸時代にかけて築かれたもので、かつては藩の献上米を作っていたという記録がある。
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みどころ

玄界灘に突き出た半島の、リアス式海岸の斜面に作られている。小さな湾を、半円状にぐるりと取り囲む、緩やかなすり鉢状の斜面全体が棚田となっていて、風景として豊かな広がりを感じられる。かつて弘法大使がこの地の美しさに筆を投げたと伝えられる「いろは島」が眼前に広がるロケーションも、風景にさらなる魅力を与えている。
 棚田の上方に、棚田を眺めるための木製の展望台が設けられていて、そこから眺めるのがベスト。案内板もある。ただ、訪れる時期には注意が必要で、4月中旬の田植え以降から、稲刈り時期となる8月中旬までがベストシーズン。水をたたえた春の水田風景や金色の稲穂が揺れる夏から秋にかけては、ぜひとも訪れてみたい。
関連リンク 唐津市(WEBサイト)
参考文献 唐津市(WEBサイト)
一般社団法人唐津観光協会(WEBサイト)
佐賀県(WEBサイト)
佐賀県(WEBサイト)

2020年04月現在

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