大鳴門橋おおなるときょう

本州四国連絡橋の神戸~鳴門ルートに属し、淡路島と四国を結ぶ、全長1,629mの長大吊橋。高さ144mの2本の主塔から、直径84cmのケーブルで吊られている。1985(昭和60)年に開通した。構造は、上部デッキを6車線の自動車専用道路、下部を鉄道とした道路鉄道併用橋だが、現在は暫定施工分として、道路4車線のみ開通している。橋の基礎は、渦潮に影響与えないために、多柱基礎とよばれる特殊な型式が用いられている。大鳴門橋の車道下には「渦の道」という海上遊歩道が整備されている。なお、橋の上は駐停車禁止、路側走行禁止なので注意すること。
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みどころ

鳴門公園の中心にあたる千畳敷の南側のお茶園展望台は、江戸時代、徳島藩主蜂須賀氏*が茶屋を設けて観潮を楽しんだところであり、うず潮とともに大鳴門橋の全景(鳴門側からみて見て右側)を斜めから眺望できる。全長は1,629m、主塔高が144mの吊り橋は形も美しく、天気のよい日には青空と海に映える。
 また、大鳴門橋架橋記念館(愛称:エディ)*側と大鳴門橋遊歩道「渦の道」側を結ぶ陸橋からは、橋を真正面に臨むことができる。「渦の道」は大鳴門橋の車道下に整備された海上遊歩道で、雄大な鳴門海峡の景色を楽しめる。また途中4箇所に設けられたガラス床からは、45m下に渦潮を見下ろすことができる(片道450m、所要時間は約1時間半、有料)。
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補足情報

*蜂須賀氏:戦国〜江戸時代の大名。尾張の小土豪出身。正勝・家政父子が織田信長、豊臣秀吉に仕え、功を立て1585(天正13)年阿波国に封じられ,家政の子至鎮(よししげ) のとき徳川家康に仕え大坂の役の功により淡路を加封された。代々25万7,000石,徳島城主。幕末には公武合体派に加わった。明治維新後侯爵となる。
*大鳴門橋架橋記念館:愛称は「渦」の意味のエディ。徳島バス鳴門公園下車徒歩3分。渦の道からも3分。「渦」と「橋」をテーマに、子どもからおとなまで楽しめる施設。2018(平成30)年にリニューアルをして、架橋建設に関わる資料などが展示されているほか、270インチのハイビジョン映像で渦潮の様子が間近にみられる。体験型デジタルアトラクション「Play the Eddy」やVR観光体験「とくしまTrip」など、ゲームやアトラクションを通して、徳島県の文化や自然を楽しくわかりやすく紹介する。